召命と養成

召命と養成

本会固有の召命を感じ、入会した人には、キリストの招きに自由に無条件に応え、生涯にわたって奉献生活を全うできるように、段階的に養成を行う。養成は、個人的信仰の体験を通して、神との深い交わりへと導き、すべてのものの中に神を見出し、人々の中に現存するキリストを証しするために、キリストにおいて、キリストによって生きるようにさせる。

この養成は、エウカリスティアの秘儀を自分の生活の中心とし、人々がエウカリスティアの豊かさを発見し、これに生きるようになることを自分の使徒的奉仕の理想とするように助ける。(会憲76〜79)

初期養成の間、自分を導き、共に歩む一人の養成担当者の助けを得て、本人が自分の養成に責任をとるようにする。また、共同体の中で、同じ召命を生きることにより、聖心侍女会という世界的は「体」に属していることを感じ取れるようにしていく。(81)

すべての養成は、初期養成も生涯養成も、世界と教会の現実を意識し、それぞれの歴史的時点における文化的価値を理解し、識別する者でなければならない。養成は、わたしたち一人ひとりに絶えざる刷新と現代化を要求し、キリストへの、また自分の召命への忠実さのうちに、人々の具体的必要に対して、新しい方法で、効果的に応えていくことを可能にする。(82)

入会許可の基準

入会が許可されるためには、神への奉献を望む本人と修道会の間で、真に神から召されているか否かを識別することが必要である。
入会が許可される者は、教会法と会憲が要求する条件の他に、自己を主に奉献する堅い決意・確かな動機に基づいて自ら選択をするに必要な人間的成熟、本会の使命に生きる適性、および共同体に順応する能力を備えていなければならない。(87)
管区長は、入会希望者についての判断を助けることのできる姉妹の協力を得、入会を許可する前に本人に関する報告を求め、次のものを備えているか否かを調べなければならない。 -私たちの生き方を受け入れる真実な望み
-奉献し、奉仕する資質
-責任感
-十分な人間的・キリスト教的教育
-基本的教養、もしくは、これを身に着ける得る能力
-身体的・精神的健康
-年齢は、19歳から35歳までが望ましい
(会憲の践指針75,76)
養成の段階
 *志願期:通常1年〜2年
*修練期:2年
*修学期:3年
*有期誓願期:通常、使徒活動に従事する2〜3年、およびスペイン語(英語)の訓練期
*終生誓願前の第三修練:他の管区の同期の人とともに、スペイン語または英語で行う。
通常はローマの総本部で国際的性格をもつグループで、使徒活動も含めて行う。